たまにはゆっくり音楽を…

東京に初雪が、観測された由、今までで一番遅い記録とのこと…。冬に逆戻りで、どんより曇った寒い日となってしまった。久しぶりに外出もせず、オペラを聴いてのんびりしている…。プッチーニ作曲歌劇『トスカ』全曲 マリア・カラスさんの素晴らしいソプラノに、暫し時を忘れて楽しんでいる。そういえば、この『トスカ』の原作はパリ演劇の殿堂コメディ・フランセーズ出身の名女優サラ・ベルナールのために、パリ演劇界の大立者サルドゥーが書き下ろした戯曲で、プッチーニは、ベルナールがミラノで演じた時に観て強烈な印象を受け、オペラ化を思い立ったという。このベルナールという人は、アルフォンス・ミュシャのデビューにも、一役買っており、芸術家を触発する大きな魅力を持った、ミューズである。原作の戯曲は五幕物であったが、三幕に短縮、フランス革命時の政治色が強かった部分は、劇的効果程度にとどめ、登場人物を大幅に減らした為に、がっちりした構成になり、プッチーニの作品中、もっとも劇的で迫力のあるオペラ。この『トスカ』の時代背景は、1800年6月のローマ、当時のイタリア北部はオーストリアの支配下にあり、オーストリアの女帝マリア・テレジアは妹マリア・カロリーナをナポリ王と結婚させて勢力を強め、フランス革命に影響された民族独立の気運を阻む圧政をしいていた。1796年ナポレオンはイタリアに侵入、北部やローマをオーストリアから解放したが、二年後オーストリアが奪回して自由主義者や民族主義者を全て処刑、ローマにまで主権を広めたマリア・カロリーナは、秘密警察を活躍させ、弾圧を加えた。1799年フランスに戻ったナポレオンはクーデターで政権を取り、対オーストリア・イタリア戦争を開始し、一進一退を繰り返した結果、決定的勝利を得た。この史実が『トスカ』の物語の背景となっている。1953年マリア・カラスの一番充実し、スカラ座に君臨した時期の録音。ミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団 指揮:ヴィクトール・デ・サバータによる演奏。
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この記事へのコメント

みさき
2007年03月17日 07:52
これまで絵とPCだけしかお話を伺っていなかったのですが、音楽にも造詣が深くいらっしゃるのですね。これからブログをより楽しみに読ませていただきます。
2007年03月17日 13:31
みさきさん、コメント有難うございます。みさきさんこそ、趣味が広く、活動的で、いつも輝いていて見習わなくては、と、思います。音楽は絵を描くときによく聴いております。クラシックだったり、ジャズだったり、フォークだったり、と、その時に応じて、流している感じです。

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